腎臓

腎臓はどのような臓器?

腎臓は赤色のソラマメのようなかたちをした臓器で、左右に1つずつあります。

その長さは約11cm、幅は4~5cmと比較的大きな臓器です。

腎臓の主な役割は、体にできた老廃物や毒素を血液中からこし取り、尿として排せつすることです。また、血圧やミネラルバランスをちょうどよい状態に維持する働きや貧血にならないように赤血球をふやすホルモンをつくる働きもあります。

腎臓は、血管(動脈、静脈)や尿細管などの細い管が集まってできており、体調の変化や生活習慣病などにより、大きな影響を受ける臓器です。

全身性エリテマトーデスと腎臓

全身性エリテマトーデス(SLE)では、約半数の患者さんで腎臓に病変が出ると言われています。

SLEで腎臓病が起きる原因としては、①異常な免疫反応によって腎臓に炎症がおきること(ループス腎炎)や②動脈硬化などによる障害(高血圧症、脂質異常症、糖尿病など)などがあります。

腎臓を守るためにはどうしたらよいのでしょうか?

患者さんひとりひとりの病気の状態にあわせて治療を行います。腎臓が悪化することで透析治療が必要になる場合もありますが、近年の免疫抑制療法や生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病など)対策の進歩により、多くの患者さんが腎機能を正常に近い状態に保てるようになってきています。先に述べたように、腎臓は細い血管の集まりですので、動脈硬化の予防は大切です。

腎臓には痛みを感じるような神経がありませんので、私たちの気がつかないうちに状態が悪化してしまうこともあります。定期的に主治医のもとで血液検査や尿検査を受けることも大切です。

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